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「毎月きちんと貯金しているはずなのに、なんとなくお金の不安が消えない」
そんな気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか。
20代前半の私は、お金の知識がほとんどありませんでした。
「年金を払っていれば、将来は何とかなるだろう」と考え、老後や大きな出費について深く考えたこともありませんでした。
アラサーになる頃には、ある程度の貯金はできていました。
しかし、使う目的を決めず、毎月余ったお金を一つの口座へ貯めているだけ。
結婚後、貯金額が増えていくことに安心する一方で、
「この金額で本当に足りているのだろうか」
「急な出費があったらどうしよう」
「どこまでなら使っても大丈夫なのだろう」
という不安を感じるようになりました。
家計について真剣に考えるきっかけになったのは、不妊治療や子育て、引っ越しなど、大きなお金が必要になる出来事を経験したことです。
生活していると、治療費だけでなく、家電の故障、家具の買い替え、帰省、冠婚葬祭など、さまざまな支出が重なります。
そこでわが家では、貯金を一つのまとまりとして考えるのではなく、「いつ・何のために使うお金なのか」で分けて考えるようになりました。
お金を目的別に整理すると、
- 何のためのお金なのか
- どこまでなら使ってよいのか
- どのお金なら投資へ回せるのか
を確認しやすくなります。
この記事では、わが家の体験を交えながら、家計のお金を5つに分けて管理する方法を紹介します。
この記事で分かること
- お金を目的別に分ける理由
- 生活防衛資金の考え方
- 固定費と変動費の見直し方
- 特別費の準備方法
- 中期資金と長期資金の違い
- わが家の毎月のお金の流れ
家計管理ではお金を5つに分けて考える

家計管理を始めた頃の私は、貯金が増えているかどうかだけを確認していました。
しかし、一つの口座にすべてのお金を入れていると、
・急な収入減に備えるお金
・旅行や帰省に使うお金
・数年後の引っ越しに使うお金
・老後や教育費のために準備するお金
が混ざってしまいます。
残高が多く見えても、実際には近いうちに使う予定のお金が含まれているかもしれません。
反対に、「当面使わないだろう」と投資へ回したあとに、大きな支出が必要になる可能性もあります。
そこで、わが家ではお金を次の5つに分けて考えています。
- 生活防衛資金
- 毎月の生活費
- 特別費
- 中期資金
- 長期資金・投資資金
銀行口座を必ず5つ作るという意味ではありません。
大切なのは、今持っているお金が「何のためのお金なのか」を、自分たちで把握できる状態にすることです。

①生活防衛資金|急な収入減に備えるお金
生活防衛資金とは、病気やけが、失業、休職などで収入が減ったときに、生活を維持するためのお金です。
予想していなかった出来事が起きたとき、すぐに使える現金があるかどうかで、気持ちの余裕も変わります。
必要な金額は、家族構成や働き方、毎月の生活費によって異なります。
わが家では、まず最低限確保したい金額として、生活費の3か月分を一つの目安にしました。
家賃や保険料、通信費などの固定費だけでなく、食費や日曜遺品などの変動費も、収入が減ったからといってすぐにはゼロにはできないからです。

ただし、「3か月分だけあれば十分」と考えているわけではありません。
夫婦の働き方、子どもの人数、住宅費、毎月必要になる生活費などによって、必要な備えは変わります。
わが家でも、子どもの成長や生活環境に合わせて、定期的に金額を見直しています。
②毎月の生活費|固定費と変動費を把握する
毎月の生活費は、大きく固定費と変動費に分けて考えます。

固定費と変動費の違い
固定費は、毎月または定期的に発生し、短期間では金額が変わりにくい支出です。
例えば、
- 家賃
- 通信費
- 保険料
- サブスク
などがあります。
一方、変動費は生活の仕方や利用量によって金額が変わる支出です。
例えは、
- 食費
- 日用品
- 外食費
- 交通費
- 交際費
- 被服費
- 美容費
などです。
二つに分けて確認すると、どの支出から見直せばよいかが分かりやすくなりました。
固定費は一度見直すと効果が続きやすい
わが家では、最初に固定費を見直しました。
毎月の食費を細かく削るよりも、使っていない契約や料金プランを見直す方が、生活の負担を増やさずに支出を減らしやすいと考えたからです。
スマホ代を見直した

以前は、夫婦ともにドコモを利用していました。
料金が高いと感じながらも、乗り換えの手続きが難しそうで、そのまま使い続けていました。
家計全体を確認したことをきっかけに、楽天モバイルへ乗り換えました。
2025年の1年間に、楽天ポイントを充当したあと、クレジットカードから支払ったスマホ料金は、私が月平均約1,200円、夫は月平均1,000円以下でした。
夫は仕事中に会社用のスマートフォンを使うため、個人回線のデータ利用量が少なく、私より支払額が低くなっています。
なお、この金額は、楽天モバイルの基本料金ではなく、楽天ポイントを使ったあとの実際のクレジットカード支払額です。
それでも、ドコモを使っていた頃より、家計から出ていく通信費を抑えられるようになりました。
ドコモから楽天モバイルへ乗り換えた経緯や、約3年間使って感じたことはこちらの記事で紹介しています。
保険の内容を確認した
以前は、保険の内容を十分に理解しないまま加入していました。
家計を見直す中で、公的保障や現在の貯蓄額を確認し、わが家に必要な保障を考え直しました。
その結果、必要な保障を残しながら、掛け捨て型の保険を中心に整理しました。
保険は、安ければよいというものではありません。
毎月の保険料だけでなく、「どのようなときに、いくら受け取れるのか」まで確認することが大切だと感じています。
使っていないサブスクを整理した
「月に数百円だから」と、契約したままになっていたサービスも見直しました。
利用回数が少ないものや、内容が似ているサービスを一つずつ整理したことで、毎月の支出を減らせました。
変動費は我慢よりも仕組みで管理する

食費や日用品費を毎日「使わないようにしよう」と意識し続けるのは疲れてしまいます。
そのため、わが家では、我慢するよりも、買い方や生活の流れを整えることを意識しています。
必ず使うものだけをまとめて購入する
普段から必ず使う日用品や保存できる食品は、セール時にまとめて購入することがあります。
ただし、「安いから」という理由だけでは買いません。
在庫と普段の使用量を確認し、使い切れる範囲にとどめています。
週末に買い物や料理をまとめる
食材の買い物を週末にまとめ、できる範囲で作り置きもしています。
平日の調理時間を減らすことで、忙しい日に外食や総菜へ頼りすぎることを防ぎやすくなりました。
子育てをしながら働いていると、お金だけでなく時間も大切です。
安さだけを追い求めるのではなく、家事の負担を減らしながら続けられる方法を選ぶようにしています。
③特別費|毎月ではない出費を準備する
特別費は、毎月発生するわけでないものの、年間を通して考えると発生する可能性が高い支出です。
- 旅行や帰省
- 誕生日やクリスマス
- 入園・入学などにかかる費用
- 家電の買い替え
- 冠婚葬祭
- 税金や年払いの保険料
- 定期的な医療費
などがあります。
「想定外」に見える出費も準備できる
家計簿を確認するようになって気づいたのは、「想定外」と思っていた支出の中にも、ある程度予測できるものが多いことでした。
わが家では、不妊治療の費用に加え、家電の故障や、引っ越しに伴う家具の買い替えが重なった時期がありました。
もともと貯めていたお金で対応できましたが、備えがなければ、毎月の生活費を大きく圧迫していたと思います。
また、夫婦ともに実家が遠方にあるため、帰省するたびに交通費がかかります。
結婚後は、親戚に関する冠婚葬祭も増えました。
一つひとつの金額はそれほど大きくなくても、同じ時期に重なると負担が大きくなります。
そこで、毎年起こりそうな支出を書き出し、特別費として積み立てるようになりました。
特別費の積み立て方
まず、1年間で発生しそうな支出を書き出します。
例えば、
- 帰省費用
- 誕生日やクリスマス
- 家電の買い替え
- 冠婚葬祭
- 税金や年払いの支出
などです。
そして、1年間に必要になりそうな合計額を12で割ると、毎月積立てる金額の目安が分かります。
実際の支出が予定どおりになるとは限りません。
それでも、あらかじめ準備しておくだけで、支払いが発生した月の負担は小さくなります。
わが家では、特別費は普通預金で管理し、必要なときにすぐ使える状態にしています。
ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)の目的別口座で管理する
以前は、目的ごとに複数の銀行口座を作り、それぞれへ入金していました。
しかし、口座が増えるほど管理が複雑になり、負担を感じるようになりました。
そこで、産休・育休中に口座を整理し、現在はドコモSMTBネット銀行(旧‣住信SBIネット銀行)の目的別口座も利用しています。
一つの銀行の中で、
- 特別費
- 家電買い替え費
- 教育費
- 旅行費
など、目的ごとに分けて管理できます。
口座をいくつも持たなくても、「何のためにお金が、いくら貯まっているのか」を確認しやすくなりました。
※目的別口座のお金を直接ATMから出金したり、振り込んだりすることはできません。利用するときは、代表口座へ振り替える必要があります。
④中期資金|3~5年以内に使う予定のお金
わが家では、3~5年以内を目安に使う可能性があるお金を、中期資金として考えています。
例えば、
- 子どもの入園‣入学などに必要なお金
- 引っ越し
- 家具の買い替え
- 車の購入や買い替え
- 不妊治療の継続費用
- 住宅購入の頭金
などです。
近いうちに使う可能性があるお金は、必要になったタイミングで値下がりしていると困ります。
そのため、わが家では投資へ回さず、普通預金などで確保するようにしています。
私も今後のライフイベントを書き出し、
「いつ頃、いくら必要になりそうか」
を整理しました。
実際の費用は予定どおりにならないこともあります。
それでも、必要になる時期とおおよその金額が見えるだけで、準備を始めやすくなりました。
⑤長期資金・投資資金|当面使わないお金で検討する
長期資金は、老後の生活費や子どもの大学費用など、10年以上先に使う可能性があるお金です。
わが家では、生活防衛資金や特別費、中期資金を現金で確保したうえで、当面使う予定のない余剰資金について投資を検討しています。
投資商品は売却できますが、お金が必要になった時期に価格が下がっている可能性があります。
また、NISAは投資で得た利益が非課税になる制度ですが、元本が保証される制度ではありません。
そのため、わが家では、
・近いうちに使うお金は預金で準備する
・当面使う予定のないお金で投資を検討する
というように、「使うまでの期間」で分けて考えています。
私も最初から大きな金額を投資したわけではありません。
家計に無理のない金額から始め、続けながら少しずつ学んできました。
わが家の毎月のお金の流れ
わが家では、夫と私の給料が入ったあと、おおむね図の流れで管理しています。

月によって、医療費や子どもにかかる費用が増えることもあります。
また、クレジットカードの利用日と引き落とし日が異なるため、月ごとの収支が分かりにくくなることもあります。
それでも、最初から完璧に管理する必要はないと思っています。
まずは、
「今月は黒字だったか」
「大きく増えた支出は何だったか」
を確認するだけでも、家計管理の大切な一歩になります。
「いくら使ってよいか」が分かると暮らしを選びやすくなる

家計管理というと、支出を減らして我慢するものという印象があるかもしれません。
私も以前は、できるだけお金を使わないことが正解だと思っていました。
しかし、家計を整理する中で、本当に知りたいのは、
「いくら減らせるか」ではなく、「いくらなら安心して使えるか」
なのだと感じるようになりました。
使ってよい金額が分かれば、
- 家族で外食する
- 実家へ帰省する
- 子どもの体験にお金を使う
- 家事や育児の負担を減らすサービスを利用する
といった選択もしやすくなります。
わが家にも、教育費をどこまで準備するか、投資額をいくらにするかなど、まだ答えが出ていないことがあります。
それでも、お金の流れを確認し、分からないことを一つずつ整理することで、以前より不安は小さくなりました。
家計管理は、節約だけを目的にするものではありません。
家族が大切にしたいことへ、安心してお金を使うための手段でもあると考えています。
マネーフォワード MEで家計全体を確認している
わが家では、銀行口座、クレジットカード、証券口座などをまとめて確認するために、マネーフォワード MEを利用しています。
無料プランから使い始めてから約3年がたち、現在は資産形成アドバンスコースを使っています。
口座やカードを連携すると、多くの明細が自動で取り込まれるため、一から手入力する負担を減らせました。
ただし、自動分類が実際の使い道と異なることもあるため、定期的な確認と修正は必要です。
具体的な使い方や、3年間利用して感じたメリット・気になる点は、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:マネーフォワード MEを3年使った感想|不妊治療をきっかけに家計と向き合った話

まとめ|お金の目的が見えると不安を整理しやすくなる

最初から、すべてを完璧に分ける必要はありません。
まずは、毎月の収支が黒字か赤字かを確認し、「今ある貯金は何のためのお金なのか」を考えるところからでも十分です。
私自身も、家計の数字を確認するところから始めました。
そこから固定費を見直し、特別費を積み立て、余剰資金で少しずつ投資を始めました。
家計管理を続けても、すべての不安がなくなるわけではありません。
それでも、漠然としていた不安を、具体的な数字や課題として確認できるようになりました。
節約のためだけではなく、家族が大切にしたいことへ安心してお金を使うために、これからも家計管理を続けていきたいと思います。



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